モーションコントロールカメラの特徴には次のようなものがあります。
1) 同じ動きを繰り返すことが可能 再帰性コントロール制御
モーションコントロールカメラの最大のメリットは、同じ動きを繰り返すことが出来ること。そのため、多重露光(フィルムの同じ箇所に露光を繰り返し、撮影を重ねていく手法)やマスク処理(被写体のマスク撮影) が可能になります。
2) 同じ動きの中でスピード(fps)を変えることが可能
カメラの軌道はそのままにその時間のスケールを変更できます。つまりは同じ動きでfpsを変えることが出来ます。
3) ストップモーション撮影が可能
MCCの本来の撮影手法ではないですが、ストップモーションいわゆるコマ撮り撮影のような動きを正確に制御することにも長けています。実際に海外のストップモーションではコマ撮り撮影の中でカメラを動かしたりすることで躍動感のあるアニメーションを実現したり、DMXの照明との連携の中で時間経過や変化などを作り出しています。
4) スケーラブルな撮影が可能
これは同じカメラワークの動きの中で被写体との距離を変えたり、動きのスケールを変えることで、被写体の大きさを変えることで実写の巨人を登場させたり、小人を登場させるものです。
5) CGカメラへの双方向データの受け渡しが可能
CGにカメラデータや被写体の座標を受け渡すことが出来るので正確なカメラデータをCGで再現し合成することができます。また逆に、CGから動き、カメラデータやキーフレームを持っていくこともできるので、事前のプレビズ確認なども可能になります。
それ以外にも、カメラのフォーカス、ズーム、アイリスを指定したり、タイミングを正確に制御したりすることができます。またMCCのアームを使って別の動作をさせたり、MCC側からタイミングのトリガーを打つことも出来ます。照明の制御、音楽、映像のきっかけ出しなどがそうです。そうすることで、動作のタイミングや同期を図ることが出来ます。
注意点としてはかなり細かい制御やキーフレームを打ち込んだり、指定することが出来る反面、駆動の限界や物理的なアームの制御の慣性が働いてしまうこともあります。そのためにガクつきにつながることもあります。事前のプレビズや制御データのソフトウェアによるチェックが必要になります。
MCCの位置、原点と他の位置関係
MCCは起動時に制御の原点が決まるので最初の設置場所の位置、角度などを正確に決める必要があります。バーチャルプロダクションなどと組み合わせる場合には、そのスタジオでのバーチャル側の原点との合わせ作業なども必要になります。
MRMC社BOLTなどは「FLAIR」と呼ばれる制御ソフトウェアがあり、駆動制御やかかるトルク量の事前チェックがおこなえたり、CGソフトウェアMAYA、Blender、UNREAL ENGINEでのプレビズをおこなうためのプラグインが用意されていたりします。

